漢方

血圧についての漢方勉強会

こんにちは。

健康相談専門くすりの薬師堂です。

 

昨日夜から、漢方の勉強会でした。

今回は、筑紫野市のI先生を講師に『血圧』についてしっかり勉強してきました。

 

その中で、興味深かったこととして「1962年のWHOの高血圧診断基準ガイドライン」について。

ステージ1:血圧が高いだけの状態 ➡➡➡ 降圧剤は無効、または、かえって健康状態を損なう可能性

ステージ2:血管や心臓の肥大状態 ➡➡➡ 一時的に使用し、治ればすぐに中止すべき

ステージ3:心臓や呼吸の機能低下状態 ➡➡➡ 長期的に使用しても良いが、強すぎる高圧は副作用を起こすので注意すべき

というものがありました。

昔は、副作用等も考慮され、簡単に降圧剤長期服用にはなっていなかったのです。

 

昔の高血圧の基準は、「年齢+90」でした。

若い人と高齢者では、そもそも血管の状態が違います。

年をとるほど、血管は硬くなるし細くなったりもしますし、血流も悪くなります。

そのために、大切な脳に血液が届くように、圧を上げて脳への血流を良くするなど、自分の体が自己調整して良い状態へと持っていこうとしている体の働きだからこそ、年齢と共に上がっていくのは当たり前の状態。

しかし、高血圧の基準値は何年か毎に改定され下げられています。

それに伴って、脳梗塞患者やガン患者、認知症患者の増加の問題や降圧剤を使用することによってのデメリットもデータとして挙げられています。

海外での様々なデータもありますよね。

 

以前、ご相談に来られた高齢者の方で、降圧剤を処方されて上が100ぐらいの方がいらっしゃいました。

悪い時は、100を切るとおっしゃっていて、「ちょっと低すぎますよね」と話すと、血圧を上げるお薬も一緒に処方されていてびっくりしたことがありました。

その高齢者の男性、「戦争で助かったいのち、亡くなった方の分までもっと健康で長生きしたいですけど、薬がどんどん増えていって、体の調子が悪く感じます・・・」と嘆いておられました。

ご相談される方で、降圧剤の服用は必要なんんじゃないかな?という方も結構いらっしゃいます。

 

なぜ、あなたの血圧は上がっているのか?

血圧が高いことが体にどうマイナスに働くのか?

必要のない降圧は体にどのような影響をもたらすのか、しっかりお伝えして、健康で長生きできるようにお客様と一緒に考え勉強していけたらと思います😊