薬師堂ほっと通信

「嫌いな人間について考える」

「嫌いな人間について考える」

 

サラリーマンをしていたとき、会社を辞めたくてたまりませんでした。仕事が嫌になったわけではありません。人間関係で耐えられなくなったのでした。その一つは、上司からのパワハラです。でも、今から30年近く前のことで、当時は「パワハラ」などという言葉さえありませんでした。

すると、上司のことが嫌いになります。休日もずっと上司のことが頭に浮かび、忘れられないのです。やがて私は、内臓がボロボロになり倒れてしまい、長期の入院をすることになりました。

さて、つい先日、京都は山科にある三九郎稲荷神社に参拝してきました。ここは、人が生きていく上での三大苦労(人間関係・健康・お金)を取り除いて下さるお稲荷様です。

一番大切なのは人間関係です。人間関係からストレスが溜まると、健康を害し、人の助けをもらえずにお金が回ってこなくなるのです。  そのお稲荷様のお社に、こんな張り紙がされてありました。

これを「あのとき」読んでいたら、僅かなりとも解決の糸口が見えたのかもしれないと、今さらながら思います。

 

「嫌いな人間について」

 

我々が職場などで嫌いな人間で悩むと、むしろ自分自信がその相手に支配されることになります。そしてそれは、我々の睡眠・食欲・健康・幸福までに及んできます。相手は少しも傷つかず、かえって我々自身が、日々、地獄を味わうことになります。

つまり、ネズミ一匹を追い出すために、家全体を焼き払うようなものです。相手を憎むことにより精力を果たし、神経質になり、寿命まで縮めていることを知ったら、相手は手を打って大喜びするでしょう。好まない人間について考えたりし、一分たりとも時間を無駄にしないことです。嫌いな人間の炎が自分の体の中に入ってきたら、すぐさま消し去ることです。考えてはいけません。

そして、尊敬する人を、愛する人を、楽しいことを心に入れましょう。せっかくの人生、嫌いな人間について考える時間がもったいない。価値あるものだけに費やさなくてはいけません。

嫌いな人間のことを腹が立つといって、至るところで悪口を人にいいふらし、その人間を「持って離さず」、身を滅ぼす人がなんと多いことでしょうか。

神道では言霊信仰といって、言葉には霊力が宿っていて、いい言葉を唱えると幸せが、悪い言葉を唱えると不幸がやってくると古くより言われます。

人間関係にご利益のある三九郎稲荷さまのお札を祀り、所持してください。そしてあなたを助けてくれる人に一人でも多く恵まれ、嫌いな人間に悪口を言われようが、「そんなことに構っている暇がない」という自信に満ちた態度で、いきいきと輝いている人物となってください。

 

三九郎稲荷神社さんのこのメッセージが、私と同じように「今このとき」に、人間関係で悩んでおられる方の役に立てたら幸いです。

 

~ちょっといい話 志賀内泰弘氏より~

 

確かに、嫌いな人間で悩んでいるとつい、その人が頭に浮かび、気分が落ち込み、嫌な気持ちになりますよね。そしてそれが長期になると、眠れなくなったり、食欲がなくなったりして、もっと落ち込みます。しかし、こっちがそんな苦しい時間を過ごしている間、相手は少しも傷ついていないのが現実です。こんな無駄なことってありませんよね。 嫌な相手を考える時間があるなら、楽しいことを考え、気分を上げた方がいいに決まってます。 いい言葉を唱えると、「幸せ」が、悪い言葉を唱えると「不幸」がやってくる・・・まさにそうだと思います。 常に楽しいことだけを考えて楽しく過ごしましょうね。

ちなみに薬師堂では、三大苦労の一つ“健康”の心配を取りのぞくことができますよ。 定期的にご参拝くださいね。